金泉寺参道復元のお知らせ
注:こちらの参道は長さ約8キロメートル片道約5時間(徒歩)の道のりです。体力に自信があり、一の鳥居から金泉寺まで往復できる準備を整えた上でこちらの参道を利用してください。
〇 江戸時代の金泉寺参道が約150年ぶりに再開通しました。
〇 一の鳥居から一の宮岳を経由して金泉寺に参拝した人には、記念の金泉寺御朱印を発行致します。(①一の鳥居②一の宮祠③金泉寺それぞれ時間入りの写真が1枚づつ必要です。)
〇 4月~11月において、最も速い時間で参拝した人にはご神米(30kg)を贈呈致します。
問い合わせ先
金泉寺護持協賛会 事務局長 山本秀範 090-9964-5219
金泉寺参道について
金泉寺の参道は、鹿の塔斎場北100mの場所に建立された一の鳥居を起点(添付の地図に図示)に、一ノ宮岳を経由して 金泉寺まで約8kmの距離があります。
江戸時代は諫早領主の庇護のもと年に春秋2回の金泉寺大祭に諫早領主(代理等)の参拝などで頻繁に参道を通っておりました。明治維新以降、諫早領主庇護もなくなり、また神仏分離令、さらに 明治7年の強風台風により一の鳥居が倒壊し、参拝する人も殆どなくなりました。
平成29年に金泉寺の有森住職 により一の鳥居が再建されはましたが、金泉寺の参道は不明のままでした。その後、諫早家の諫早領内図(元禄10年1697年作成)に金泉寺参道が描かれていることが分かり、それは、現在の地番図にもしっかりと金泉寺までの道(赤道)として残っておりました。
地番図を元に、今は殆ど通られていない藪を切り開き、その作業は令和2年11月から高来史談会・金泉寺護持協賛会・多良岳に感謝の会(小長井町)により、令和3年3月7日に参道が整備されました。
金泉寺参道は、元禄10年(1697年)に諫早家により作成された諫早領内図にしっかりと描かれていますので次ページの諫早領内図をご覧ください。
一の鳥居のそばに鹿ノ塔(ししのとう)が描かれていますが、これは重太夫が獣(猪・鹿など)を1000頭も鉄砲で打ち取ったのでその供養のため建てられました。また、一ノ宮岳には祠があり、ここは日本武尊の伝説があります。熊襲征伐に向かう途中ここに籠って戦勝祈願をしました。今では、地元の人も登らなくなりましたが、つい最近までは、子供の病気治癒、縁結びなどの祈願のため、多くの人が登っていたと言い伝えられています。一の宮岳の30m程南に洞穴がありますが、日本武尊はここ籠っていたかもしれません。また、重太夫が一の宮岳そばの岩陰で休んでいたところムジナ(大蛇)に襲われそうになった伝説があります。今ではムジナが住んでいたというムジナの穴とされています。金泉寺の場所には江戸時代の本堂・廚が描かれています。
金泉寺参道の距離は、諫早家古文書には約10kmとありますが、現在の地図で測定すると約8kmあります。まさに日本一長い参道になります。歩くと約5時間(片道)かかります。
一の鳥居から登る場合は、車の駐車は鹿の塔(ししのとう)斎場の西側の道路脇にお願いします。地図を添付しています。
一の鳥居から金泉寺まで参拝された方には、参拝記念として金泉寺御朱印を用意しております。(御朱印300円、今年一年間は無料)
一の鳥居・一の宮祠・金泉寺の写真を事務局までメール等でお知らせ下さい。
問い合わせ先 事務局長 山本秀範 090-9964-5219
Eメール fnsqm353@yahoo.co.jp
また、写真により参拝所用時間を計算測定し、4月~11月間に最も速く(短時間で)参拝された方には12月の例祭で30kgのご神米(新米:無病息災のお祓いをしたもの)を贈呈します。
金泉寺参道について補足資料
金泉寺参道が日本一長い参道として、謳う根拠となる文献・資料に明記されたものはありません。
2021年3月の時点のインターネットを調べた結果です。
1.参道とは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)
狭義には、鳥居や山門などの結界内の通路のみを示すが、広義には街道筋など人通りの多いところから社寺に至る道の全てを意味する。
今回の金泉寺参道は、狭義の意味での参道に該当します。
インターネットで日本一長い参道について、検索すると以下のような記事がヒットします。
【埼玉県大宮氷川神社】日本一長い参道
武蔵の国の一宮、大宮氷川神社は各地に鎮座する氷川神社の総本社で、大宮氷川神社は日本一長いとされている約2kmの参道をもつ神社
参道の長さベスト10
1,氷川神社参道(さいたま市大宮区)約2km
2,戸隠神社奥社参道(長野市戸隠)約2km
3,出羽三山神社羽黒山参道(山形県鶴岡市)約1.7km
4,健軍神社参道(熊本市中央区)約1.2km
5,明治神宮参道(東京都渋谷区)約1.1km
6,香椎宮参道(福岡市東区)約1km
7,狭野神社参道(宮崎県高原町)約1km
8,茅部神社参道(岡山県真庭市)約1km
9,鵜戸神宮参道(宮崎県日南市)約0.8km
10、大神山神社参道奥宮(鳥取県大山町)約0.7km
以上の参道は今でも多くの参拝者が訪れる場所ですが、金泉寺参道は現在参拝者0人です。
金泉寺参道については、地元でも忘れ去られており、日本一長い参道と謳う資格はありませんが、今後まずは地元の人のみならず、多くの方に認知して戴き、この参道を通って金泉寺への参拝者が増えること、
また、金泉寺参道のような忘れ去られた長い参道(あるいは一般には知られていない参道)を調査し、その後で日本一の参道として宣言し、諫早市高来町の観光のひとつとしたいと考えています。
調査の結果、さらに長い参道があれば、その参道と一緒に盛り上げていきたいと思います。
令和3年3月12日
高来史談会 会長 山本秀範
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